フリーター労組の清水直子さんの講演会
掲載日:2009年9月19日
松本中央公民館で「生存を支える会(仮)」の、「生存のための権利講座」がありました。
講師のフリーター労組前委員長・清水直子さんがお話をされました。
突然クビといわれたら、どうすればよいか?
まず、自分からやめますとは絶対に言わないこと。会社は自主退職するようにし向けるが、わかりましたというと、自主退職になり、その後の失業保険の給付期間にも影響がでてくる。
働き続けたいと、どんなにけなされても、やめますとはガンとして言わないこと。
これで1日乗り切り、ユニオンに行くこと。
会社が苦しくなったからと言って、労働者を解雇するのではなく、まず、経営者の給与カット、配当を減らすなどの経営努力をしたか?解雇しないための努力をしてほかに手段はないのか?解雇対象の人を選ぶ基準が合理的、公平であるか?解雇の必要性や規模、方法、基準について、労組や、働く人に十分に説明し、納得を得る努力をしているか?の整理解雇の4つの要件を満たす必要がある。これは、判例の積み重ねで出来たもの。
また、労組が交渉を申し入れたら、拒否できない法律になっている。労組が会社になくても、フリーター労組など一人でも加入できる労組で、仲間と一緒に交渉できる。
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派遣切りにあったら、次に仕事をする準備をするために、生活保護をまず受けよう。
アパートも借りられる。医療費もただになるので、腰や歯など痛んだ体も直し、仕事に着くための準備をしよう。
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フリーター労組は、不安定な労働者(プレカリアート、不安定な働きかたを強いられている人)の組合。
加入者の特徴は、20代が4割、30代が4割。
年収180万円以下の低賃金、1ヶ月ごとなどの雇う側に都合のよい有期雇用、派遣などの間接雇用。
働く場で尊重された経験のない、使い捨ての働きかたを繰り返してきたため、働くことを通して自信をつけることがない。
年収は増える見込みがなく、35歳以上になると、返って減る。
このような働きかたをしてきた人たちだが、組合に加入し、仲間の力を借りて、問題を既決することを身につけて行っている。
フリーター労組は、自分の問題を仲間に助けてもらって解決したら、次は自分も困っている人の力になってあげる、手弁当でみんなで支えあっているところ。
フリーター労組では、上記のような労働を支える活動のほかに、生存を支える活動をしている。雄志で「自由と生存の家を」つくった。毎月3000円で敷金を積み立て、保証人はなしで部屋を借りることができる。
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派遣切りにあったら、寮をすぐにでていく必要はない。5万円ぐらいは住居費を払っているわけだから、実質的に賃貸者契約を結んでいるのと同じ、6ヶ月は居座ることができる。居座りながら生活保護を受給し、アパートを借りるための援助を受けて次のアパートを探し、次の仕事に備えることができる。しかし、このようなことを知らずに、会社からでていくように言われ、思い悩んで自殺してしまった人がいた。
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交渉で物事が解決していくことを実感することが少なくなってしまっている。若い人は闘うことをしないと言われるが、闘って解決することを体験していないからで、交渉すれば変わるんだということを、見せてあげないといけない。
教育現場では、お金の運用の仕方や会社の社長になったらというような教育をすることがあるようだが、ほとんどは労働者になるわけで、ぜひ、働く上での知識を教えてほしい。
最低の知識は必要だが、それだけでなく、闘って変えられる、交渉で物事を解決することができることを実感できるようなことを含めて、伝えてほしい。たとえば、模擬団交、あるいは、働く問題を解決するロールプレイなどで。
安心して働くためには、ただ競争だけではだめということを教えてあげてほしい。
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がんばるのと引き替えに我慢することで、人に攻撃的になる。辛かったら、辛い状態を仲間と一緒に変えていこう。
ガソリンスタンドユニオンでは、非正規労働者だけの問題だけではなく、バイトを切ることでサービス残業が増え体をこわした正規労働者の問題でもあるので、会社の問題でもある、もっと広い問題かもしれないというように考えて取り組んできた。みんなでつながって行く事が大事。
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生存を支える会からの活動報告もありました。労働相談や生活保護に関わる相談です。
労働相談では、本人と一緒に会社と交渉することで、本人に自信が着いたケース、会社の社長も労働法などを知らずにいたため、比較的円満に交渉が成立するケースもある。
生活保護に関わる相談では、役所の水際作戦(申請をさせずに帰す)も、会の人がつき沿うだけで役所はうそを言わない、とにかく申請書を出してしまうだけで良い、用紙をくれなければ、自分で用意した紙に書いて出せばよい。必ず書面で回答がくる。ほとんどが受理されて、生活保護が開始される。
自分の心や体が痛んでしまう前に、仕事がなく生活のめどが立たないようなら、できるだけ元気なうちに生活保護の申請をしたほうが、仕事に早く就けるようになる。
仲間を増やして、みんなで、助け合っていきたいと思う。
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会場からの質問
会社の組合が会社との話し合いに合意してしまっていたら、もうあきらめるしかないのでしょうか?
会社の組合に加入していても、別の個人加盟の組合に加入することもできる。組合は2人居ればつくることもできる。
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清水さんの話は、たとえ弱い立場に置かれた時でも、みんなで支え合う楽しさを、伝えてくれる話でした。
